出来高から値動きの初動をつかむ
まさです。今回は久しぶりに仮想通貨の分析の話。
0.前書き
最近はすっかり値動きが止まってしまい、旨味が全くない仮想通貨。かなり冷え切っていますね。こういった時は儲けようと考えず、淡々と知識を蓄えることにしています。こういう時にただ相場から離れていて不勉強では、勝ち残れない気がします。
さて、本題ですが、今回はタイトル通り、出来高から値動きの初動をつかむことを狙った解析に関してです。
1.過去記事で事前知識
出来高についてどんなことを考えていたか、ということに関しては、過去に書いたものを読んでください。
2.理論的背景
・・で、考えていたのは、以下の図の八角形の右下の矢印(⤴の部分)です。こいつをつかめれば、理論上は(ここ注意ね。あくまで理論上は)今後の価格上昇トレンドが期待できるわけですよ。右下の位置に来た後は、上に進んでいくわけですから。
じゃあ、Trading viewのようなツールを使って、このタイミングでシグナル出せないかなぁ、と思ったわけです。この⤴の位置において、出来高はほぼ最大レベルでいながらも、価格は最低レベルにとどまっていることにお気づきでしょうか。
つまり、「出来高に対して価格が小さすぎる」ことを表現できればよいわけですよね。
3.指標に落としこむ
なので、今回現状としての案としては、
出来高÷値動きで指標の値を作り、その値が最近のトレンドから大きく逸脱した高い値をとったときにシグナルを出す
で表現できないか?という試しです。
ちょっと統計数理的な言い方をすると、
出来高÷値動きの値が、直近過去X日間における値群から得られる標準偏差に補正係数Kをかけたものを超えたときにシグナルを出す(これはBollinger bandです)
ということになります。
論理的に聞こえます?ですよね。
「図だと軸は値動き(価格の変動差)じゃなくて価格だよね?正確には違くね?」と思った方はたぶん居ないんじゃないかと思います。気づいたら鋭い。で、そこんとこは気にしなくても良いのですが、ちょっと丁寧に書きますね。
実際のところ、このシグナルが図で表している位置としては、→か、→と⤴の間あたり(→の位置だと値動き0で出来高が増えるので、シグナルが出ます)だと思ってください。だからこそ、「高騰する少しだけ前」を掴める可能性がある、とも言える。
4.Trading viewで指標公開
ということで、上に書いたものを公開します。数値は色々チューニングしてみたらいいかもしれません。一応使えそうな値のセットにはしてあるのだけど。日足に合わせてます。短い時間足だと騙しが増えるっぽいです。
5.なぜ無料で公開するのか?(余談)
実際のところ、このアイデアだって簡単に書きはしたけど結構の時間と労力を要しています。そもそものアイデアの試行錯誤だったり、理論的になんで使えそうか考えたりとか。労働の対価として、流行りのNoteで有料公開とか、サロン入会とか、いろいろあると思うんです。やったら少しは小遣い稼ぎできそうだな、とも思います。
でも、なんでしょう、それが僕の性に合わないんでしょうね。この開発自体が楽しいし、多くの使える指標も先人たちが無料で公開してきてくれた結果が今の僕の知識だし。
科学者アイザック・ニュートンが1676年にロバート・フックに宛てた書簡で用いた、
「私がかなたを見渡せたのだとしたら、それはひとえに巨人の肩の上に乗っていたからです」ってやつですかね。研究者の精神。